福田 逸の備忘録―独断と偏見

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2011年 04月 17日

必見のサイト紹介

 東電には任せておけない? 私がこの一月の間に気になつて、頭の隅でもやもやしてゐたことを、専門家の立場から、しかもわかりやすく書いてあります。M8近い余震が福島原発を襲つたらどうなるか……ずつと気になつてゐたことです。取り越し苦労であることを祈るばかり。

 おそらく、国民の誰もが口に出さずにゐたことかもしれません。それも天命とどこかで考へるのが日本人かもしれません。しかし、この問題を、少なくとも東電と政府は「想定」してゐると思ひたいのですが……。

 多くの学者が放射能の人間に与へる危険性ばかり論じてゐますが、さらなる最悪の事態回避をどうして議論しないのか、議論などしなくてもよいから、対策を立て実行しないのか、上に紹介したサイトを読む限り、東電上層部と政府への怒りが湧くばかりなのです。私の怒りが頓珍漢であり、上掲サイトがいい加減なサイトであればありがたいが……。きりがないので、一部のみ以下に抜粋。

≪日本では、原子力、地震、防災といろいろな分野別の専門家がいるが、全体をまとめて考える
人や組織が決定的に不足しています。学問が個別の分析的(要素還元論)な方向しか見ていな
い弊害です。原発のあれだけの惨状を見れば、個別ではなくトータルな原発の状況について考
え、何処に持って行くのか全体戦略を立てる専門家が必要なのですが、誰もどうしようという
発想がないように見えます。危機や激動時に、この様にトップ不在の状況では、いくら優秀な
ボトムアップも意味がありません。そして、最大の鍵を握る当事者である東京電力には事実上
トップが正常に機能しているとは思えません。資材部門出身の社長の下で、現場には寝具も食
料も欠乏し、線量計の手当も出来ない組織とは、何でしょう。≫
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# by dokudankoji | 2011-04-17 03:25 | 雑感
2011年 04月 16日

レベル7と菅政権

 レベル7は別にIAEAが命令して決めるのではなく、その国の判断で決められるとか。これでフクシマがチェルノブイリと同じく世界中で呪はしい地名として語られるわけだ。当然福島、東北のみならず、日本の観光産業には大打撃だらう。JALばかりか、ANAだらうがどこの航空会社だらうが日本向けの便は当分ガラ空きに違ひない。

 だが、福島原発では、少なくとも一月余り経つた今日に至るまでチェルノブイリのやうな死者は出してゐない。放出した放射性物質もチェルノブイリの十分の一ほどだといふ。そもそもその事故自体の性格が全く異なる。要約する暇がないからリンクを張るが、この記事を見て頂きたい。そして、こちらの記事も。ついでに、こちらもどうぞ

 私には、このレベル7の判断と発表が正しいのか間違つてゐるのか、それすら判断できない。それが素人であり一般人の平均だらう。そして、多くの国民はよく分からぬままに不安感を煽られる。これは政治のあり様として正しいのか? そして、なにゆゑこの時期になつて発表されたのか? それまではレベル5だと確信してゐたなら、レベル引き上げの根拠も分かりやすく説明してもらいたい。

 コウナゴ以外の魚が汚染されてゐない理由も、どなたか説明して頂きたい。菅さん、他の魚もテレビ・カメラの前で食べてパフォーマンスに興じるおつもりですか? 風評被害のみ撒き散らし、会議ばかり沢山こしらへて、増税といふ本来なら国会で議論すべき問題を、素人を集めたナントカ会議の議長だか座長だかが気楽に記者会見で、可能性であれ示唆されては堪つたものではない。

 適切な時期に適切な情報開示が出来ないなら、そして、国家の非常事態に危機管理ができないなら、政権担当能力がないといふことだ。勿論、では誰にどこの党にその能力があるか、大いに疑問は残る。しかし、無能な菅内閣には即刻退陣して貰ひたい。ワンポイント・リリーフなら、菅以外の誰でも構はぬ、とまでは言はぬが、政権にしがみつくことしか頭にない人間よりは、たとへ間違つたことでも前に進める人間に首相になつてもらつた方が、まだましではないか。
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# by dokudankoji | 2011-04-16 23:47
2011年 04月 15日

メディア・リテラシー

 ネット上の情報、ツイッターなど、あるいは新聞テレビ等のメディアの発する情報の中から、どれが信頼でき、どの情報に頼るべきか、今こそそのメディア・リテラシーが必要とされる時だらう。どの情報が正しいのかどの情報を信じたらよいのか読み取る力を私たちは、実は日ごろから鍛へておくべき(だつた)のである。
 
 その点、まさに鍛へるために、この動画の情報は必見だらう。そして、この動画と中部大学の武田邦彦教授のブログとを読んでみると、反対のことを提唱してゐるやうでゐながら、見事に交差する点があり、そこから貴重な情報が読み取れるのではないか。


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# by dokudankoji | 2011-04-15 13:51 | 雑感
2011年 04月 14日

産経新聞の記事

 以下、二つの記事、お薦めする。一つは論説委員、長辻象平氏のコラム「寒蛙と六鼠(かんがえるとむちゅう)」、面白いのはタイトルだけではない。毎回愛読してゐる。

 もう一つは野口裕之氏のコラム「安全保障読本」。保守も革新もない。日本といふ国に生まれて生きていく人間なら、示して当然の礼節と敬意といふものがある。公と私、国家と個人、その中で自らの「私」を捨てて「公」のために、つまり、今この時、被災地で犠牲者のために己を捨ててゐる「私」がゐるといふことである。
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# by dokudankoji | 2011-04-14 15:35 | 雑感
2011年 04月 14日

とりあへずYou Tubeから

 削除されなければよいのですが。(15日追記:やはり、削除されましたね。著作権などといはずに、メディアならば、伝へたい情報が拡散されることに鷹揚であつて欲しいのですが。)

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# by dokudankoji | 2011-04-14 02:46 | 雑感
2011年 04月 13日

無題

 我が国はあの大戦の悲惨な敗北から、確かに経済的には立ち上がつた。GDPで中国に抜かれたとはいへ、人口比率から考へたら、あるいは世界に「冠たる」債権国であることをも含め、裕福な国家国民だつた。少なくとも、この大震災以前にはさう言へた。が、しかし、経済的には立ち上がれた、それが事実であつたにしても、では、あの敗戦から精神的に立ち上がれたのかどうか、これは大いに疑問だ。疑問だなどと、曖昧な言ひ回しは適切ではない。精神的には、我々は敗戦から立ち上がつてはゐない。独立国ではなかつた。さう断定出来る。そのことを、この大震災で私たちは嫌といふほど思ひ知らされた。

 精神的に立ち上がるといふことは、盤石の経済基盤の上に盤石の国家を築くといふことではないか。が、戦後七十年近く我々は国家といふ言葉を嫌ひ、国民であるよりは市民たらんと欲し、諸国民の公正と信義に信頼して、国防を蔑ろにしてきた。今この災厄を前に、それは別の話だと言へるだらうか。自衛隊を鬼つ子扱ひしてきた(してゐる)我々は今、どのツラ下げて彼らに面と向へるのだらう。

 過日、もちろんこの大災厄が起きて後のことだが、大学の同僚に送つたメールの中で私は次のやうに書いた。「いまだ日本中が呆然としてゐるやうですが、我々戦後世代にとつては嘗てない経験です。静かに地道にこの国を失ふことなく復活させなくてはなりません。ただ、復活させるといつても、大震災からではなく、戦後の混迷からの復活を忘れたら、どこへ向けての復活かも、我々は見失ふと考へてゐます。」
 
 多くを語るつもりはない。我々は今次の災厄から立ち上がれるのだらうか。日本人の勤勉さ、道徳性、真面目さを考へる時、立ち上がれると、さう私は思ひたい。が、また再び経済的な立ち直りしか出来ないのではあるまいかとも思ふ。事実、菅政権からもどこからも、いかなる国家像を描いてゐるのかが伝はつてこない。

 個々人は美しい。しかし醜い国を再び造らぬためには、国の精神をいづこに求めるのか、そこから考へなほさねばならないと思つてゐる。そのためには(被災地のといふ意味ではなく)教育の復興を、恐らくは戦前にまで遡つて再考する必要があらう。我々は、いづこより来たり、いづこへと行かうとしてゐるのか、日本人の歴史と精神を考へもせずに、何を復興するのか。

 この大災害から必ずや我々は立ち直れるといふオプティミズムと、既に立ち直れぬところまで、戦後六十有余年を掛けて日本人の精神は墜落してしまつてゐるといふペシミズムとが私の脳裏を去来する。微かな望みは、あるいは仄かな願ひは、この三月十一日がほぼすべての日本人にとつて、歴史的な意味において共通体験としての意義を持つてくれるかもしれぬといふことだ。さうであるなら、私たちは共同体としての活き活きとした生命力を取り戻すに違ひない。飛鳥から奈良へと歴史が躍動した、あるいは江戸から明治へと激烈な「大震災」の中を生き抜いた、一つの生命体としての一体感を取り戻して、国家に属する一個人と、一個人の集合体としての国家との、常に破綻の危機を孕みつつも必死に運命共同体として生きて行かざるを得ない、その微妙な――絶妙な均衡を保ちつつ前進できるのかもしれない。
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# by dokudankoji | 2011-04-13 22:47 | 雑感
2011年 04月 12日

原発と計画停電と節電と

 この大震災に備へてゐたなどと言ふつもりはないが、育つた時代のせいか日頃から節約節電はそれなりに意識してゐた。数年前の改築の折、白熱球は殆ど止め、節約型の蛍光灯かLEDを多用してゐる。仕事場に二つスタンドがあるが、合せて12ワット。LEDである。以前の仕事部屋は天井と手もとのスタンドで合はせて160ワットだつた。食堂も今はLEDで40ワットの照明(改築以前は120ワット)、普段不用な廊下の照明は人感センサー、夏場の冷房の設定は昨夏の酷暑の中では30℃、といつた具合。

 決して威張るわけではない。ただ、それが当たり前と考へてゐる。皮肉なことに節電意識を更に刺激してくれたのが、TEPCO。さう、東電さん。そのメルマガ(ぱつたり来なくなつた、当たり前か)でポイントを貯めては、自然保護のために寄付をしたり、尾瀬の木道のリサイクルで作つたノートをもらつたり。

 このノートの裏に書いてある文章、以下の如し。「東京電力は40年にわたって尾瀬の自然保護に取り組んでいます。尾瀬の自然に与える影響を最小限に抑えながら、自然と触れ合うことができるように敷設した木道もその一つです。このノートは、その木道をリサイクルした再生紙〈尾瀬の木道エコペーパー〉を使用しています。」

 今までに3冊貰つた。クリアファイル1枚とセット。まだポイントが大分溜つてゐたから、2セットくらゐ貰へたはずなのですが、東電さん、もう貰へないのでせうね……。でも、東電さん、よいこともしてゐたのですね。

 ここまではどうでもよい戯言。

 最近、原発がらみで節電やら何やらいろいろと気になる。計画停電を止めたのは「結構」なことと思ふが、人間といふものは安きに付き低きに流れるものと思ふ。計画停電が無くなると、なんとなく、節電はしなくていいのだといふ気分にならないものだらうか。暖かくなつて来て確かに電力需要は下がり、計画停電をしなくても供給を下回る需要だといふ理屈は分かる。だが、国民(企業も個人も含める)の節電意識を低めることはないのだらうか。

 他人の事は置いておかう。私自身、この一週間ほど既に一時期の必死の節電をしなくなりつつあり、毎日反省してゐる。計画停電が良いのか、総量規制が良いのか、私には判断がつかない。おそらく後者の選択肢しかないのではないかと昨日も知人と話してはいたのだが、確信はない。ただ、計画停電を東電といふ一私企業・民間企業に任せて知らん顔の政府には疑問を感じる。一方、政府から総量規制をかけられたら、企業は相当に生産力を落とす気もする。

 素人考へと言はれるだらうが、節電意識を高めること、殊に一般家庭では徹底した節電をして、産業界を委縮させたり生産力を落としたりさせない方策が必要で、そのためには政府が「国家非常事態宣言」を出して、東電をすぐにも国有化する、あるいは暫定的に国の統制下に置くべきだと思つてゐる。いや、さらに原発は、いはば国営にすべきであらうと思ふ。

 情緒に流されがちな心情左翼やリベラルの原発反対派はどうでもよい。原発やむなしといふ現実派の方々にこそ考へてもらへればよい。大雑把に30%を原発で電力を賄つてゐる我が国の電力事情を見ると、一つに原発の安全性を更に高めること、(あり得ない想定だが)想定外の天災にも他国の攻撃にも耐え得るくらゐの安全なものを作ることを考へるほかないのではないか。

 地熱、太陽熱、風力、海力、どれも発電能力は原発とは比較にならないはずだ。これらは補助手段に過ぎまい。火力と言つても、石油等々のエネルギーをどこから持つてくるのか。シーレーン防衛に「興味」のない民主党ではどうにもならない。となると、水の豊富な日本には水力が一番相応しいのだらうし、まだダムをつくる余地も技術も日本には十分あるのではないか。日本の美しい山、自然をある程度破壊してもダムを造るべきなのかもしれない。
  
 八ツ場ダムは、前原さん、造るべきなのですよ。原発を一斉に止めてみて、どの程度の大規模停電が起こるのか、シミュレーションの必要もなからうが、一度そのくらゐの事もしてみないと話が先に進まないのが、この国の政治家と官僚と国民なのだらうか。生活を質素にとか、貧しくてもいいぢやないかとか、言ふことはたやすい。だが、社会の仕組みは急激にレベルダウン出来るものではない。

 突然、津波に街ごと奪はれた人々の再生への道を考へるとよいのかもしれない。気の遠くなるやうな、想像もつかない厳しい道のりだ。もし電力を30%無くすとしても、一挙にやれるものではないどころか、徐々にであつても、生産を(給料を)現在の70%に減らせと言はれて、不満は置いておいて、実際にさういふことが出来るか。消費税増税すら直ぐに反対する国民が。

 ところで、今でも、東京の繁華街で二階以上にある居酒屋は看板の照明を落とせない。当然だらう。一階の店舗なら、通りがかりに窓から見えもしよう、客もそこそこ入るだらう。二階以上は、さうはいかない。こんなつまらない例でも、30%の電力ダウンに殊に首都圏が絶えられものか、疑問符がつくだらう。あらゆる産業で30%ダウンをしたら、復興増税以上の打撃、デフレ・スパイラルなどといふ言葉では表せぬ打撃を蒙るだらう。

 少しづつ少しづつ原発から他の発電に切り替へる道を探る外に手はあるまい。しかし、はつきりと予言しておく。断定しておく。米国もロシアも中国も「絶対に」原発を減らすことなどあり得ない。さういふ世界の現実の中でどういふ国家を造るつもりか。国家観のお嫌ひな民主党や菅総理の思考力の埒外か。

 北朝鮮の例を挙げるまでもない。更に予言するなら、いづれ遠からぬ将来、福島で起こつたことは、あるいは更に悪い事態が世界のどこかで起こる。偏西風に乗つてこの日本に、現在の何万倍もの放射能が飛来することも想定外などではあり得ない。

 ここで節電の話を幾つか。計画停電が始まつたころ、ネット上に、「節電に協力して早寝しま~す」といふ寝ぼけた文言を見つけた。この程度の知識かと呆れるほかはない。私は同じころ、家で冗談半分、半分本気で言つたものだ、「節電ね、ぢや、今までより夜更かしして、昼過ぎに起きりやいいんだな」。夜中は電力使用量は供給の70%ほどらしいし、昼まで寝てゐりや、午前のピーク時には私は死んでゐるわけで節電に大いに協力してゐることにならうが。

 京王井の頭線。褒めてやらう。昼間、電車内の蛍光灯をすべて消してゐた。数へたら40ワットの蛍光灯が左右二列、確か8本づつあつた。計640ワット。五両編成で3000ワットの節電。JRも御褒美、山手線で昼間は同じ状態。多分10両編成くらゐだらうから、井の頭線の倍は節電。しかし、昼間はこれで十分の明るさなのに今までなぜ点けてゐた? それが逆に腹立たしくなつてくる。

 ところが同じJR――御褒美取り消し。15両編成の東海道線で真昼間から煌煌と全ての車両内の全ての照明を点けてゐる。これを全部消したら、10000ワットの節電にならうが。運行本数×東海道線に横須賀線に埼京線に……幾らの無駄をしてゐるのだらう。

 さらに駅のホームの照明。ホームからの転落や犯罪の危険を考へての措置だと反論してくるだらうが、ホームはやはり左右両側に二列が基本らしい、ならば、互ひ違ひに一本置きに点灯すれば十分のはず。そして、現実に東海道線の藤沢駅では、ほぼこれに近い点灯のしかたで節電してゐる。であるのに……保土ヶ谷も大船も辻堂も茅ヶ崎も平塚も大磯も、ほぼ全部の照明器具に点灯してゐる。それぞれの駅長の判断に任せてゐるのか? もう少し頭を使へ。

 東横線渋谷駅のホームも天蓋で暗いのは分かるが蛍光灯は昼間半分にしても問題ないはず。と、三つの例を挙げたが、首都圏のあちこちで節電をもつと出来るのではないか。首都圏でさういふ節電だけでも何十万キロワットの節電が可能な気がする。その努力を国が相当程度の規制をかけてでも民間企業と家庭にさせることで、夏に向かつての対策が取りやすく、我々一般家庭もさらに工夫を重ねるやうになつたのではあるまいか、いや、これからでもやつてみる意味があるのではなからうか。日本人は真面目である。うんざりするほど気まじめだ。この災厄を前にして、そのやうな努力は惜しまないはずだ。出来るところで節電を徹底し、その後で総量規制をかけたなら、少しは産業界も協力するだらうし、デフレ・スパイラルへの危険を僅かなりと回避出来るのではあるまいか。何よりも、国民の覚悟が今以上に出来るのではあるまいか。期待しすぎか?

 国の規制といふと、直ぐに個人の自由意思がどうのかうの言ひ出し、統制はよろしくないといふ御仁が出てくるのは分かるが、さういふ連中に限つて、これは間違ひなく「原発反対」と観念でものをいふ人だらう。原発に反対して、どういふ国家像あるいは生活スタイルを描くのか、是非青写真を見せて欲しい。

 私の考へ――まづ個々人がライフスタイルを変へよう。そのガイドラインを国が率先して示すことが可能であれば、なほよろしい。それから原発の安全性を高める工夫を最大限する。同時に代替エネルギーの可能性を探ること――私の歳になると正直放射能に対する恐怖も不安も全くない。かういふ時代にかういふ国に生まれたことを不幸と思つたこともない。ただ、子や孫に、生きるに値する国を残したい、そればかり考へてゐる昨今である。
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# by dokudankoji | 2011-04-12 02:25 | 雑感
2011年 04月 09日

いつまで続く……

 地震と津波は抗いがたい天災だが、原発となるとだいぶ様相が異なる。アメリカのGE社製の原発をそのまま使ひ続けた東電に大いに問題あり、それとなれ合つてゐた(?)自民党にも問題があり、この2月に継続使用にゴーサインを出した民主党にも責任はある。

 しかし、過去の責任は一先づおいて、今の体たらくは何事か。大連立の話も出たり引つ込んだり、谷垣の右往左往は見苦しい。その他の自民の古い方々も目障りだ。仮に自民が政権にあつても、右顧左眄の谷垣が首相であつたら、今の民主政権の惨状と同じだつたらう。

 それにしても、大災害から一月、官邸は何一つ仕事をしてゐるとは思へない。菅さん、あなたはどこに行きたいのか。どこにこの国を導くつもりか。サルコジ来日の折りの笑顔を見て、さすが民主党びいきだつた街のオバサン連中も「菅さんが首相じゃぁねぇ」と、民主党に投票しておきながら、さう嘆いてゐる。

 地震が起き、津波が巨大だと分かり、原発に事故発生といふ段階で、統合幕僚長を呼んで被災者救援と原発対処の指揮権を委ねるくらゐの荒技が出来ぬから、一月経つても復旧も復興も筋道が見えない。米国の援助と自衛隊を中心に災害対処と国防を委ね、首相は復興の筋道を国民にす示すべきだつた。

 危機管理マニュアルもなしに政権交代だなどと言ひも言つたりだ。それだけでも内閣総辞職だらう。いや統一された綱領も持たぬ民主党は、「すみません、政権に就く資格はありませんでした」と被災者、犠牲者に謝るべし。しかし、その民主に政権を取らせたことを、我々国民はよくよく自省すべきだだらう。

 巨大地震・巨大津波・原発事故、そして民主党政権……これを称して災害四十奏といふ。
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# by dokudankoji | 2011-04-09 21:35 | 雑感
2011年 04月 08日

続編~山雀の芸

 こんな映像を見つけました。大きな余震の緊張をほぐして下さい。この「おみくじ芸」ですが、この映像を発見して懐かしいといふか。昔、子供のころから大学のころまで、毎年元旦に鎌倉の鶴岡八幡宮に家族で行きました。毎年、境内で山雀の御神籤をするのが楽しみでした。

 今でもどこかの神社で御正月にやるのでせうか。この映像をご覧になると、私の手に来て餌を持つて行くなぞ、当り前といふか、私が凄いのでも何でもないのが分かるでせう。一月二月の寒さを我慢して外気に当たり放射能を浴びる覚悟があれば何でもありません。

 さて、もう一つ発見。これは私の手ではありませんよ。皆さん、やつていらつしやるんですね。私の6日付の記事より、次の映像の方が感じが分かるでせう。


 次回からはまた震災やら原発やらに戻りませうか。さういへば、朝日新聞で池澤夏樹さんが、今次の災害に纏わる文章で、「なじらない」「あおらない」と決めてゐると書いてゐました。わざとらしいなぁ。私は「なじる」「あふる」としませうか。たとへば、コメント欄に書いた方があるけれど、義捐金て、そもそも胡散臭いところがある、少なくともさういふ弊害を内包せざるを得ない。いや、人類・人間の「善意」そのものもまた胡散臭い……。これも「全体」と「部分」との関りで書けるとよいのですが。難しい。この歳になると、私は自分の中の善意や情をも、眉に唾をつけて眺めるのです。ましてや、他人の……不穏な発言も今夜はここまで。
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# by dokudankoji | 2011-04-08 18:00 | 雑感
2011年 04月 06日

山雀(やまがら)

 ブログ右の写真についてメールで知人から問合はせがありましたので。ヤマガラ。デジカメで連写したものをアップします。目がかわいいでせう?
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この三枚の次に、連写の最後の一枚がありましたが、素早いもので、餌を取つた次の瞬間には飛び去つてゐて、手だけの写真になつてゐました。何度か試しましたが、いつも三枚しか写せません。なかでこの三枚が一番変化があるのと、ピントもあつてゐました。

 二メートルくらい離れた木で様子を窺つて、安全と判断するのか、それから手にとまり、そこで一瞬警戒して、安全を見定めると(?)サッと餌を取り、取つた瞬間に飛び立つ感じです。確かに、餌を取る動作の時が前屈みにもなるので、一番無防備にならざるを得ない感じです。気のせいかな……。

餌は向日葵の種です。少しぼけましたがアップの写真。
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 山雀はもともと人懐こいといふか、余り人を恐れません。もちろん庭に出て行くと逃げたりはしますが、それでも雀の警戒心や四十雀に比べると、かうして仕事部屋から庭に出した手に飛んで来ては餌を持つて行き、数メートル先の梅の木で中身を食べては、また餌を取りに来ます。他の鳥ではあり得ません。普段は部屋の前のベランダの皿に餌を入れ置きます。四十雀も山雀も日に何回か大抵は番ひで来てゐます。

 雀は集団で来て、餌の入つてゐる皿の所で食べ散らかしてゐます。最初は、なんとまぁ品のないと思ひましたが、観察してゐるとそれなりに可愛い。チュンチュク、賑やかです。警戒心が強くガラス戸越しに部屋の中で人の動く気配だけで飛び去ります。次に警戒心が強いのが四十雀でせうか。

 今日は皆さんの気分転換のため、のんびりした記事にしました。そろそろ鳥たちも山に帰る時期です。この写真を撮るのは、かなり寒い作業、そんな時期の写真です。
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# by dokudankoji | 2011-04-06 02:46 | 雑感
2011年 04月 03日

復興増税反対、大規模財政出動を

 3月26日付の拙稿に、なぜ政府は「非常事態宣言」を出さぬのかと書いた。それから一週間余りが過ぎた。ふと思ふ、万万が一に、政府は我が国が非常事態・緊急事態におかれてゐるといふ認識を未だに有してはゐないのではないかと。そこまでは言ひ過ぎとしても、少なくとも災害発生後の二週間は、大地震と大津波と原発といふ三重苦に緊張した国民とは、かなり乖離したところに民主党政府はゐたのではあるまいか。さう疑はれてもしかたのないことばかりだ。

 今日の産経新聞のオピニオン欄に二つの記事が載つてゐる。一つは日曜経済講座で田村秀男論説委員による「非常事態に〈増税〉の愚」、その隣に佐々木類ワシントン支局長による「日本政府の不作為を問う」。(田村論説委員は経済について毎回素人にも分かりやすく解説してくれる、経済音痴の私など大いに助かりかつ勉強になつてゐる。)

 前者は国民の消費マインドを落とすやうな増税を絶対にするな、大規模な財政出動をせよといふ論旨。後者は政府が地震・津波災害の復興および福島原発になぜ米国および米軍の協力を早急に求めなかつたのか、その不作為を糾弾してゐる。

 をかしいのは、口裏を合はせた訳でもなからうが、災害発生直後にアメリカから延べられた救ひの手に対して民主党政府が麻痺したかのごとく、あるいは「作為的」に「無視」したことを具体的に示してゐる。詳しくは各記事に譲るが、簡単な例を挙げておく。

 災害発生当日約一時間後の午後3時40分にはルース駐日大使は首相官邸に電話をし、全面支援を申し出てゐるのに、官邸からは何の反応もなく、アメリカ政府は(呆れて?)24時間後に米軍の正式出動を申し入れた。しかし、政府も東電も問題は自分の手で収拾できるとの感触だつたといふ。

 また、日米首脳は地震発生後、今日まで都合四回の電話会談を行つてゐるが、16日の二度目の会談の後の日米の発表内容が微妙にずれた、つまり、日本側は大統領が「さらなる原子力の専門家の派遣」に言及したとのみ発表したが、米側は「(大統領は)核融合や原発の被害管理に通じた米軍の特殊専門部隊の派遣を含め、追加支援の用意があると伝えた」と詳細に発表した。この両者の発表のずれから読み取れるのは、米側が日本政府の原発の危機管理が手ぬるいことに苛立つてゐることが如実に表れてゐるといふのだ。

 さらにその翌日、米政府高官が「大統領は日本政府が原発事故の深刻さに気づいていると確信している」と語つたとか。「気づいていると確信している」、つまり裏返せばアメリカは「私たちはあなた方の能力を疑つてゐる、日本政府には事態の深刻さが分かつてゐない」といふことだらう。そして、佐々木支局長の書く通り、17日にはウィラード太平洋軍司令官に「われわれには監視から除染まですべて行う能力がある」とまで言はせてしまふ。これは裏を返せば「日本政府・東電はきちんと対処してゐるのですか?」と問うてゐるわけだ。日本政府からの本格支援の受け入れ要請は、この司令官の発言から二週間のちの事になる。

 その他もろもろ、上のリンクから是非ご自分で読んで頂きたい。さて、ここで、第一に田村論説委員の提起する増税反対・財政出動待望論だが、これは私が26日の拙稿でリンクを張つておいた京都大学の藤井聡教授の意見と全く一致する。
教授の「日本復興計画」については30日の拙稿でもリンクを張つた。

 これらの意見が正しいのか否か、私は専門的な判断をできる立場にはない。だが、後知恵で言ふのではなく、13日に東電が計画停電を発表した時から、田村氏と、あるいは藤井教授と同じ感想を抱いた。といふより、おそらくその時期が災害ゆゑのストレスを私が最も感じてゐたのだと思ふが、家でニュースを見るたびに、あるいは知人に遭ふ度に、計画停電とは何事か、なぜ政府は非常事態宣言を発令して、即座に東電を管理下において国家の責任で対応しないのかと、その非をならしてゐた。直観に過ぎなかつたが、国全体がどんどん委縮し冷え込んで行くのを肌身に感じてゐた。

 計画停電に抱いた疑問は、何よりも通勤の足を奪ひかねないといふことにあつた。通勤が困難だといふことは、その業種が何であれ、経済活動が下降曲線を辿ることを意味する。節電は幾らでもすべきであらうが、物流と同じに殊に首都圏の人の流れを阻害してはならない。帰宅の足を早めるのが何を齎すか。ただでさへ、東日本の住民はいはば「意気阻喪」してゐる。早く家族のもとに帰りたい、勤め人がさう考へるの当然だらう。そこへ通勤の足の動脈が間引きや運休をしたのでは、外での飲食や店舗営業は言ふに及ばず工場の操業もままならずとなり、製造業その他あらゆる産業への打撃は計りしれない。

 通勤の足とはつまり活発な活動の基盤ではないか。まあ、この三週間の事(あるいは、これから一二カ月?)は見過ごすとしても、以後は是非とも計画停電といふ四角四面な方法ではなく、既に産業界で出始めてゐるやうではあるが、同業種ごとに休日をずらすとか大学の授業は学生運動華やかなりし時代に見習つて当分休むとか……。学生はボランティアに行かせたらいい。学生のことはさておき、去年のあの酷暑をよもやお忘れではないだらう、通勤の電車の空調を切つて、あの夏場の満員電車を勤め人にどうやつて乗り切れといふのか。経済活動を停滞させたら、「日本は貧しくなるでしょう」といふL・サマーズ前アメリカ国家経済会議委員長の予測が当たらぬことを祈るばかりだ。

 今は国民に希望を持たせ、我々に明るい期待感を抱かせる政策を打ち出す時期なのだ。それを、震災復興財源増税では、盗人に追ひ銭ではない、泣きつ面に蜂、踏んだり蹴つたりではないか。恐ろしいのは、こんな局面に消費税増税のために大連立が起こりかねない様相になつてゐることだ。自民党の中にも、与党の(閣僚の)椅子が懐かしくてこの流れに棹さす議員たちが出始めてゐる。今消費税増税をしたら、消費マインドは決定的に落ち込む。震災被害と不透明で先行きの見えぬ原発問題への対処の拙さで、国民はただでさへ防衛本能が働いて財布のひもを固くしてゐる。これで税金が上がつたら、国民はさらに委縮する。デフレ下の増税が何を引き起こすか、世界経済に如何に甚大な影響を及ぼすか、私には想像もつかない。ここで、再び田村論説委員の記事「脱デフレの秘策」(1月16日付)を紹介しておく。

 この記事に付されたグラフをご覧いただきたい。ほぼ水平に移行してゐる棒線グラフが私たちの預金額、右肩下がりが銀行の私達への貸出額、上の山の尾根のやうなグラフが銀行保有国債である。つまり、一般への貸し出しを渋り始めた、銀行はそのままそれを国債保有に振り向けてゐる。融資をやめて国債を買い続けてゐるわけだ。

 詳しいことは記事を読んで頂くとして、田村氏の言はんとすることは、「ほぼゼロに近いコストの資金」(つまり私たちの預金)を仕入れて、「利回り2%強の国債25兆円を運用すれば約5千億の利ざやを収益に上乗せできる」、つまり、銀行とは名ばかりでこのままでは「国債ファンド」ではないかといふのだ。そこで、こんな銀行には「銀行資産税」をかければよい、税率を10%にしたら7.8兆円の税収になるといふわけだ。日本には金が有り余つてゐると田村氏は主張する。有り余つてゐるのに動かない、それが日本のデフレだと断じてゐる。この余つた金を動かせばデフレ脱却もできる、今次の災害復興の基盤ともなり、復興増税などして国民の気持ちを委縮させることなく、この国は復興への道を歩める、さう田村氏は言ひたいのだらう。京大の藤井教授の言葉で言へば、後は「政治決断」あるのみに違ひない。

 それを何たる体たらく、せめて、先日の「子ども手当」つなぎ法案を否決すべきだつた。高速道路無料化は廃止、現状維持を図るべきである。現状より日本はもう落ち込まない――落ち込ませないぞといふ姿勢を政府は示さなくてはならない。そのためには、国が国民が一丸となつて復興へ向けて進まうといふ号令を一国の首相は掛けなくてはならない。口先ではなく、経済的にはまさに大規模な財政出動が絶対不可欠のはずだ。東日本の被災地を復興する財源を毎年三十兆、3年から5年かけて継続的に財政出動を行ふ。そして、首都圏と、そして首都圏から関西を結ぶこの国の心臓部を今次の大地震に耐え得る強い街に建て改へる覚悟と道筋を示すべきだ。

 菅首相よ、あなたのなすべきことは、大所高所で大筋を示すこと、後は各閣僚に任せればよい。トップが何もかもやらうとしたら、何も進まない。いや、福島原発に関しては、指揮は今やアメリカの手に委ねて欲しい。情けないが、私はさう思ひ始めてゐる。この私にできるのは、かうしてブログで発信することや、友人知己の中から信じられる政治家、建設業界の人間に藤井教授の発想を伝へることくらゐしかない。

 実は、長々と書いたが、3月11日以来考へ続けてゐることがある。今回はそこまで筆を進めるつもりだつたが、産経新聞の日曜版に引き摺られた。丁度地震がおきたその瞬間に読んでゐた本にも関ることなのだが、先日来、それを書かうと思つては書けずに、といふか入口が見つからずに、数日来、短いブログ記事の発信で済ませてゐる。いはば「死」と「生」についてと言つてしまつたら、大仰のやうな、また嘘くさく、あるいは身も蓋もない話になりかねず、頭の中で言葉が空回りしてゐる。生と死、あるいはそれに絡めて「部分」と「全体」について、近々に書けるか書けぬか分からぬが、ここにかう記して自分への負債勘定としておく。
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# by dokudankoji | 2011-04-03 23:09 | 雑感
2011年 04月 01日

理解不能

 制御不能はどうやら原子炉ではなく、この国の「中枢」らしい。バカバカしくて、これ以上書く気にならない。これをご覧あれ

 ついでに、この情報、ネット上で読売や朝日が扱ふより二時間ほど早く産経が配信した。NHKは明日、全国網で朝一番に報道して下さい。政府を代表して菅さん謝りなさい。
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# by dokudankoji | 2011-04-01 23:05 | 雑感
2011年 04月 01日

前記事追記

 今日のニュースで、この作業服姿を止めたとのこと。さすが、私のブログの威力は原爆並みか!? いやいや、昨日猿故事に、ちがつた、サルコジに「ヤメナサ~イ、アノ格好、びんぼくたいデショ」と言はれたのか。

 ただし、民主議員全員と秘書が着る御揃ひの防災服を「あつらえることを決めた」と31日付の産経新聞には出てゐる。昨日まで着ゐたのとは、別の話。見出しは【まず恰好から?民主が防災服新調】とあり、記事によると、「右腕には〈民主党〉の文字と、赤い丸を2つ重ねた同党ロゴマークが入るデザイン……色は濃紺。サイズはSSから5Lまで8種類を用意し、金額は5千円程度。4月中旬に配布する予定だ……党内からも〈パフォーマンスしている場合か〉(中堅)と冷ややかな声が上がっている。」のださうだ。

 民主党所属の議員は衆参合はせて410人だつたと思ふ。秘書が最低一人(のわけはないが)としても、5000円×410×2=41万円です。義捐金に回しなさい。この産経の記事を読んで反省して、あるいは、内部の批判に拙いと思つて、震災三週目の今日からあの恰好を止めたのだらうか……。

 (以上、決してエイプリル・フールの書き込みではありません。)
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# by dokudankoji | 2011-04-01 17:36
2011年 03月 31日

防災服だか作業服だか

 首相以下閣僚たちの作業服姿、既に批判してゐる方たちも大勢ゐるやうだが、尻馬に乗つて一言。閣僚にとどまらず、民主党の全議員から秘書まで濃紺の作業服を御揃ひで着るらしい。だつたら、被災地に出掛けて瓦礫の片付けでもしたらいい。

 あの作業服姿、メディアを通して海外に伝はる。どういふメッセージとして伝はるのだらうか。我が国が混乱してゐるといつたイメージだけを必要以上に伝へてしまはないだらうか。

 被災地に足を踏み入れるなら別だが、永田町や霞が関を(しかも多分公用車で)うろうろするのに、あるいは議員会館と議事堂の地下通路を行き来するのにあの服が必要か? あの連中、原発で決死の作業をしてゐる現場や被災者のことを本当に慮つてゐるとは到底思はれぬ。 

 揃ひの作業服を作る金があるなら、義捐金にしたらいかがか。
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# by dokudankoji | 2011-03-31 17:26 | 雑感
2011年 03月 30日

政府とメディアが生み出す風評被害

 青山繁春が吠えてゐる。このユーチューブを見て、少しは冷静になるべきではないか。福島第一原発で起こり得る最悪の事態とはどういふ状況か、さういへば政府も原子力保安院も東電も原子力安全委員会もそのことについては一言の説明もしてゐない。青山繁春が「嘘」をついてゐるといふなら、仕方がないが。

 既に国外や沖縄や関西方面に、ああだかうだと理屈をつけて逃げ出した知人も複数ゐるが、もう少し落ち着くことが肝要だらう。それよりも、26日に書いた京都大学の藤井聡教授のホームページにある、「緊急提言・日本復興計画」も冷静な分析に基づく見事な提言だと思ふ。力強い。かういふ人物こそ、非常時のリーダーになつて欲しい。

 ついでに、我が家では井戸水を飲んでゐる。当然、雨とともに放射性物質も地中に染み込んでゐるのだらうが、青山繁春の解説は、それがどうしたといふ気持ちにしてくれる。事実を発信するのがメディアの仕事であり、政府はそのための情報開示が責務となる。どちらも、国民の情緒に訴へてしまひ、風評被害や買ひ占め買ひだめの引き金を引いてしまつた、その責任は誰が取るのか。東電を怒鳴りつける首相を誰が怒鳴りつけるのか、国民しかあるまい。
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# by dokudankoji | 2011-03-30 17:32 | 雑感
2011年 03月 30日

大紀元時報

 29日、大学の用事のついでに秋葉原に行つたら、街頭で配つてゐるティシューならぬ新聞があり、通りすがりにふと目をやると「大紀元時報」である。通り過ぎてからUターンして一部貰ひ、帰宅後目を通した。世界36カ国で発行してゐるが、日本語版は月二回発行とのこと、それなら時々訪れる「大紀元」のホームページの方がよからうと、今見たら、やはり、リアルタイムで面白い記事が出てゐる。

 最新の記事からのお薦めはこれだらうか。少し古いものでは、例えばこれなどいかが。あるいは「漢詩の楽しみ」といふちよつと楽しい記事もある。とりあへず、ご存じない方に、しばしば有益な情報を伝へてくれるサイトのご紹介まで。
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# by dokudankoji | 2011-03-30 01:45 | 雑感
2011年 03月 27日

どういふことなのか……

 朝日の記事。しつかりしてくれ、東電も保安庁も。国民を不安にさせ、風評被害を増長するのは政府と東電といふことか……つぶやいておく。下記、読売の記事も参照。
http://www.yomiuri.co.jp/science/news/20110327-OYT1T00561.htm?from=main1
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# by dokudankoji | 2011-03-27 22:42 | 雑感
2011年 03月 27日

どうしてなのか……

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 NHKのニュースを見てゐて、例へば上のやうな映像にお目にかからないのはどうしてなのだらう。これは仙台空港の復興の先陣を切つてゐる米軍。たまたま、私が見なかつた日だつたのか?今朝の産経新聞は各国の人的物的経済的、そしてこのやうな「実質的」援助を一覧にして出してゐたが。
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# by dokudankoji | 2011-03-27 21:00 | 雑感
2011年 03月 26日

雑感~思ひつくままに書く

 初めに大災害の犠牲者に哀悼の意を捧げ、被災された方々にお見舞ひ申し上げる。彼の地に親類縁者のゐる私としても心が痛む。さて―― 

 統一地方選の延期を、どうして震災の被災地域のみにするのか。なぜ全国的に、たとへば半年の延期をしないのか。政府の対応の何もかもが私には分からない。この非常時に民主党政権の非を鳴らすつもりは「毛頭」ない。
 だが、分からない、何故政府が「非常事態宣言」を出さないのか。「戒厳令」とは言はぬ。大震災の翌日には震災被害への対応と原発事故への対処と、我が国は一挙に二方面の「戦争」に突入した、その認識がないのか。ことに首都圏で知事選などをやつてゐる場合だらうか。私には理解できない。

 菅総理は国難といふ、その通り、戦後しか知らぬ私たちにとつて最大の国難だらう。だが、民主党を政権につかせた時から、この国の「国難」は始まつてゐる。いやいや、あの大戦といふ「国難」を経済の繁栄によつてのみ乗り切らうとした時から、実は我が国の長い長い「国難」が始まつてゐた。失はれた20年といふ言葉はごまかしだ、失はれた68年であらう。(あのバブル期を覚えている方々に聞きたい。あれこそ、あの我々の呆けぶりこそ「国難」そのものであつたのではあるまいか。今の若者の方が遥かにマシだ。)
 これを、さらに失はれた70年としないことだ。そのことを頭に入れてこのYouTubeを是非ご覧いただきたい。今、私たちに必要なのは復興への「意思」と「覚悟」と「自信」だと、私は思ふ。
 甚大な犠牲者を前に、「天罰」はいただけないにしても、今次の災厄が「自然」からの我が国への「警告」であり、「神」の与へたまうた「試練」だと私は考へてゐる。これだけの犠牲者を出しながら、この国がこのまま崩れ行くのでは、犠牲者にも申し訳が立つまい。さういふ意味でも、これを機会に我が国が覚醒せんことを心から願ふ。

以上、雑だが簡単に記しておく。

 ついでに、最近、ツイッターやフェースブックで時たま呟いてゐるのだが、ここでも一言二言呟く――あの日津波は沖縄から南西の島々にも到達、中国の「漁船」数隻に「分乗」した「漁民」数十名が津波に流され、船に積まれた資材や食糧ごと尖閣諸島の島々に漂着、救助が来ないままその島々で自給自足を始める……同じころ、ロシアは津波から自国民を守るため軍隊を北方四島に上陸させる……バカバカしいかもしれないが、私がかの国々の政治家ならさうするだらう――
 尤も、実はそんな必要はないのだと、彼らに教へてやらうか、何も非常時に火事場泥棒をしなくとも、竹島は平穏な時代に日本のものではなくなつてゐる。この国の国民の多くは、その事実に未だ目を塞いでゐるのだから。
 私の空想を馬鹿げてゐるといふのは自由だ。だが、自衛隊員をヒステリックに逐次投入する、菅総理には、先ず第一にかかる意味において我が国が「非常事態」にあるといふ認識がない。(隣国はそんなことをしないといふ「友愛」を信じてゐる方は、今被災地で、無人となつたコンビニのレジから金を盗む人間が実際にゐることをどう考へるのだらう。)
 国防に関して我々が微かにでも安堵してゐられるるのは、現在米軍と自衛隊が緊密な連携プレーをしてゐること、それだけが頼りなのだ。内閣に統合幕僚長を加へるべし。

 もうひとつ――御高齢にも拘らず被災地の人々に思ひを馳せ国民とともにあらんと、皇居にて「自主停電」をなさる両陛下に頭を垂れるのみ。東宮御所も同じとのこと、だから私は日本に生れてよかつたと思つてゐる。

 震災当日、私は上京する東海道線車中だつたが、その夜の事は気が向いたら改めて書く。それなりに面白い経験ではあつた。二日後の13日から、文春から刊行してゐる恆存戯曲集最終巻の再校に取り掛かり一昨日終了して編集者に送付。漸くしばしの余裕が出来て久々の更新となつた次第。期待して根気よくこのブログを訪れて下さつてゐた方々に深謝。
 出版されたばかりの麗澤の評論集別巻についても書きたいことはあるが、今その気にはなれない。いづれそのうち。最後に、その別巻に収録した福田恆存の詩(翻案といふべきか)を記しておく。今読むのに相応しいかもしれない。「ものみな滅びしのちに――大和にて詠へる」と題する。

なべての知識(ふみ)の失はれ
七堂伽藍くづれさり
ものみなつひに滅ぶとも
かゝる山河の残りなば
山河しなほも残りなば
いつの日か いつの日か
歌声むなちに起こりきて
己が想ひを宿すべき
棲家を建つる時ぞ
来たらむ 時ぞ来たらむ
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# by dokudankoji | 2011-03-26 01:24 | 雑感
2011年 02月 04日

民主党政府の見識

 Twitterで知ったのだが、時間がないので以下の産経の記事にリンクを張つておく。
国会で閣僚が虚偽答弁を行っても、内容次第で必ずしも政治的・道義的責任は生じない」――この政府、我知らず独裁へと歩みを進めてゐる? 個人のメールを警察がリークして八百長事件は発覚。不思議といふより、異様な姿を呈してゐる、この国は。
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# by dokudankoji | 2011-02-04 22:29 | 雑感
2011年 02月 04日

白河の清き流れに魚住まずもとの濁りの田沼恋しき

 秋から更新が滞つてゐるのは、単に怠け癖と言ひたいところだが、大学やら何やらの平常時の「雑用」に加へ、やたらに舞台を観歩いてゐるせいもある。来年、再来年を見据ゑてのことだが、結果はどうなることやら、元の木阿弥かもしれない。

 それはさておき、最近周五郎の「栄花物語」を読んだ。田沼意次と松平定信のイメージを逆転させた面白い小説。田沼を通説とは反対に、質素倹約の世界に住ませ収賄から無縁のところにおいた作品である。読みながら私の脳裏を去来したことを書く。

 「政治とカネ」「海老蔵事件」「角界の八百長」――メディアはどこまで、いい気になるのか? そのメディアに乗せられて綺麗事をほざく人々を私は信じない。他人の上げ足を取り、非難することは簡単だ。が、その非難や批判のうちに、自らを神のごとき裁き手にする傲岸がありはしないか。

 自分だけは、悪事からも違法からも虚偽からも自由だと言へる人間がこの世にゐるのか。自分だけはカネに踊らされないと言へる人間などゐるのか。酒に飲まれないと自信があり、愚かな行為をしないと言へる人間が? 人生、いかなる場面にも慣れ合いの八百長がないと断言できるか? 「罪なきものまず石を投げよ」。

 政治家、歌舞伎役者、相撲取り、なにゆゑこれらの人々のみが責められ、「庶民」やら「一般人」は責められずに済むのか? 政治家は清廉を求められる職業? 冗談ぢやない。歌舞伎役者の有名税? タレントにしたのは誰だ。 相撲は「フェアネス」を求められる「スポーツ」? 相撲はスポーツの概念より遥かに長い歴史を持つ(これは3日付けの朝日の朝刊の記事に「フェアネス」と外国語で角界を論難してゐたので)。

 メディアに踊らされるな。一緒になつて悪党探しはやめよう、それは魔女狩りと変りないではないか。人間、正義を振りかざした時、己の偽善にこそ気づくべきだ。

 改めて考へてほしい。民主党に308議席を取らせた国民は、「清き」水を求めたのではなかつたか? そして、そんなものありはせぬと、しみじみ思ひ知らされたのではなかつたか。政治が「存在」する限り、カネは必ず、未来永劫付きまとふ。相撲に八百長など、みんなが知つてゐたことではなかつたのか? 歌舞伎役者の御乱行など、400年の昔から知れたことではないか。(酒の席のいざこざなど、世にゴマンとあらうが。)一方で彼らの華やかな世界に憧れてのことか、やたらにチヤホヤしておき、なにを今さら。

 綺麗事をぬかして我々は何かを失ふ。失つてから、田沼の濁りを懐かしんでも、遅い。平等だ自由だ平和だと、さう念仏を唱へ続け、踊り続けて60余年、我々は今何を手にしたか?

 改めて言ふ、「白河の清き流れ」を称揚するメディアに踊らされるな。いつの世も、清廉もあれば汚濁もある。そんなことはまさに私達の方が十分承知してゐることではなかつたか。タブロイド版の夕刊紙やスポーツ紙ごときが騒ぐ程度の話題に、NHKや全国紙が飛びついてゐはしないか。そんなメディアに騙されないことだ。正義を振りかざすメディアを疑へ。(思ひつくままに20分で書きなぐつた雑文、お許しあれ。)
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# by dokudankoji | 2011-02-04 02:13 | 雑感
2010年 11月 20日

対談・座談集の刊行

 麗澤の評論集、文春の戯曲集に漸く追ひついて、玉川大学出版部から恆存の対談・座談集が出ることになつた、宣伝――。

 全七巻で文学、政治、演劇、さまざまなジャンルの対談座談を纏めた。編集者が数へたら対談相手が百三十名を超えてゐるらしい。人数はさておき、私はこの七巻に収められた対談座談のタイトルとその人々の名前を眺め、福田恆存その人よりも、むしろ恆存を媒介とした昭和史七巻と感じてゐる。近々にチラシ等々が出来る。

 来年四月から三ヶ月に一冊、平成二四年の十月完結予定。
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# by dokudankoji | 2010-11-20 02:17 | 落書帳
2010年 11月 15日

恆存戯曲集など

 既に書店に並んでゐるとのことだが、文春から刊行中の父の戯曲集も五冊目第四卷まで漕ぎ付けた。麗澤大学の評論集が平成十九年の十一月に刊行開始だから、丸三年が経過、評論集の方は別卷を含め三冊を、戯曲集が一冊を残すのみである。

 今回は、全くの宣伝のやうな文章にお付き合ひ願ひたい。前にも書いたことと思ふが父が後半生最も長く使つた書斎はもうない。平成十八年に思ひ切つた改築をして取り壊してしまつた。何人かの方から、何と無謀なと言はれたが、こればかりは致し方ない。記念館を作つて財団にして蔵書等々と共に公開すればいいなどといふ、誠に「有難い」意見まで頂戴した(入場料、一日幾ら入るのでせう、維持費はどこから出るのでせう)。

 確かに蔵書やら何やら随分あるにはあつたのだが、一軒の家に私の書庫と父の書庫と、それぞれの仕事部屋があるといふのは不経済この上ない。その無駄は我慢出来たとしても、父の書斎にあるからといふ前提で私が持つてゐない書物といふのが幾らもあつた。しかも私の書斎兼書庫のやうな部屋では、人間が動くたびに、積み重ねられた書物がどさどさと落下し、居間に廊下に食堂にと書庫書棚が増殖し出した。そこで、十三回忌を機に父のものとすべて合体させて、書庫と書斎を一つにしてしまはうといふことになつた。

 さあ、それからが図書の他に、手紙や原稿、メモの類から古い絵葉書やら、父が使用してゐた文具類に至るまで取捨選択、捨てるもの残すもの神奈川近代文学館に寄贈するものと、選りわけ埃や黴を落とし、と戦争のやうな日々が始まつて、蔵書は倉庫に預けて改築しといつた、まさに体力勝負のやうな日々だつた。始めてから、後悔することしきり、といつても中止は不可能、力技で数千冊の本を売り、必要なものを残し……いや、今から考へるとかなり乱暴な取捨選択をしたやうな気がする。

 だが、このとんでもない「大作業」をしてゐなかつたら、実は評論集も戯曲集も微妙に異なつたものになつてゐた気がする。それが良かつたのか、あるいは間違つてゐたのか、それは俄かには判断できない。

 ただ言へることは、この作業中に見つけた(あるいは再発見した)資料が評論集、戯曲集の編集の役に立つたといふことは言へるだらう。例へば評論集中第十三巻「作家論 一」では引用のミスを発見し、第十九卷所収の論文については、雑誌発表後に訂正の朱を入れたコピーが出てきたりといつた次第である。

 そして、刊行されたばかりの戯曲集第四卷がその影響最も大だといふ気がする。一つはテレビドラマになつた泉鏡花作「歌行燈」(恆存脚色)のガリ版刷り台本が見つかつて採録出来たこと。また、その脚色の際に父が底本にしてボロボロになつた原作が残つてゐたことである。この原作に父が付した傍線などから、元はガリ版刷りであつても台本の校閲が出来た。生原稿がないため、そして著者のチェックが入つて発表されたものがないため、恆存の筆がどうであつたかはあくまで推測の域から出られないのだが、脚色時に恆存が傍線まで付した原作の存在は、句読点などの校閲に際して私に背骨を与へてくれた。

 第二の、あるいはこちらの方が大きい「成果」かもしれないが、やはりテレビ台本の「蘇我馬子の陰謀」「大化改新」そして、戯曲「有間皇子」に至る古代史に纏る系図が見つかつたことであらうか。この系図、習字用の大きな紙二枚を繋ぎ合はせたものに、当時の人間関係を実に綿密に筆で書いたもので、大きさはたたみ一畳余りある。もちろん、恆存自身が作成したものだが、じつと眺めてゐると蘇我と物部、蘇我と天皇家、皇子同士、天皇同士の確執葛藤が自づと見えてくる。

 この著者自身による系図の存在も書庫の整理をしてゐなければ、気づかぬままであつたらう。と言つても、実はそれを見つけて整理して、戯曲集刊行に手を付けた時には、すつかりその存在を忘れてしまつてゐた。この秋、まだあの狂気のやうな暑さの残る中で、こともあらうに上記古代史三部作(第四卷所収)の再校を見てゐる途中に突然その存在を思ひ出した。早速文春の編集者と相談し、ほぼ著者作成通りの系図を、ぎりぎりのタイミングで巻末に閉ぢ込みで付けることができた。

 興味のない方には、ごちやごちやと訳の分からない図としか見えないかもしれないが、その正確さと、天皇と妃と皇子たちの関係への配慮は思はず唸るほどのアイディアである。その「法則」も文春の編集者が上手くまとめて注を付けることができた。是非書店で、せめて手に取つて眺めて頂きたい。ただし、買ふ気が無ければ折り込んだ系図を破らぬやう十分お気をつけを……!

 また、恆存作成のものは継体天皇の妃(女)や皇子・皇女まで念入りに書かれてゐるが、これらは上記三部作から余りにも離れてゐるので割愛した。また、人名の読みのルビについても恆存原作には相当書き込んであるのだが、それこそたたみ一畳を超えれば許されることで、B4の大きさでは諦めざるを得なく、これは興味を抱かれた方が日本書紀なりに当つて頂くよりほかはない。それにしても、この系図、作つた人間もマニアックなら、ひと月も掛けずに、巻末に折り畳みで入れた私と文春の校閲の方もマニアックを超えてゐるかもしれない。

 以上、宣伝として、そして自宅改築に反対されたマニアックな方々への三年ぶりのお詫びと反論として通用するだらうか。宣伝ついでに、来年三月に発刊予定の評論集別卷には取り壊した父の書斎ほか写真三十枚余りを、十数ページのグラビアで載せる予定である。
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# by dokudankoji | 2010-11-15 02:39 | 雑感
2010年 11月 14日

言はぬことではない

 だから言はんこつちやない。菅さん、あなた、私の忠告聞いてくれなかつたのですか……。一応は「座興までに」と照れては見せましたが、私の10日付けの記事、結構本気で書いたのですよ、菅さん。

 案の定、ロシアに先手を打たれちまつたではありませんか? メディアによれば、メドちゃんに「(北方領土を含む)クリール諸島はロシアの領土であり、将来も同様だ」と言はせてしまひ、その上、カンちゃん、「極東を含むロシアの任意の地域」を訪問するように招待されちやつたんでせう……(ため息)、先に言へと教へたではありませぬか、先手を打つて「ようこそ、訪問ありがたう」「歯舞色丹にもお出かけください」と言ひなさいつて……。

 向かうは大真面目に突張つて「招待」といふ手で来たわけでせう? つまり、私があなたに伝授した手を威圧的に使つて来ただけのことではありませんか! 私はざれ言を書いたのではないのです。大人だつたら、乾坤一擲の大勝負には、正攻法中の正攻法を使ふと案外効果があるものなのです。まさかの正面突破を、しかも、冗談混じりに言つてしまつた方が勝ち目があるものです。生真面目が我々団塊世代、全共闘世代のある種の人々の宿痾みたいなもの、その辺が苦手な市民運動出身のあなたの気持、同世代として分からなくもありませんが……。

 「極東を含むロシアの任意の地域」といふのが元のロシア語ではどういふニュアンスかわかりませんが、この通りの堅苦しい言ひまわしだつたら、小生伝授の冗談交りの御招待の方が、余裕があつて、それこそ中国辺りが、「お、カンさん、やるな、油断はできないぞ」と少しは慎重に無つたでせうに。今頃は、陰で中露が酒飲みながら舌を出して、ニッポンて分かりやすい国だよねー、簡単にドツボに嵌つてくれるんだぁ、気楽だねぇ、つて笑つてますよ、民主党政権、続いてくれると嬉しいなあつて。

 中国とも二十分余りの雑談で終つてしまつたとか。これも、簡単な話、かう言つてやればよかつたのに。「いやはや、ネットの時代は難しいですな。お国のやうな強権的な手法をもつてすればともかく、我が国のやうな国民の自由が保障されてゐる国家では、政治家には制約がありすぎて苦労します。民主党政府としては何としてもビデオを国民から隠すといふ、お国の手法を学んだつもりでしたが、かうして一旦流れてしまふと、はて、中国があれほど強硬な手段をお取りになつた上に、船長さんまでお返ししてしまつたので、すべて裏目、今では我が民主党への支持はさておき、困つたものです、中国嫌ひの日本人を増やしてしまつたやうです、どうしたもんでせうなぁ、何か良い知恵はございませんでせうか」と、これもにつこり笑つて仰ればよろしかつたものを。相手は怒るかもしれないですが、あなたへの支持率は再びV字回復、間違ひなし、なんしろ移ろひやすさが今の日本人の真骨頂ですから。

 そして、これまた生真面目に、かう相談すればよかつた。「主席、中国が何とかして下さらないと日本国民のナショナリズムに火がついて、どこにどう暴走するか分かりません。今後は是非協力して、日本国民をちょつと左傾させたままにしておくのが、中国共産党にも我が民主党政権維持にも幸ひといふものです、これこそ戦略的互恵関係ではありますまいか」……今夜もカンさんの眠れぬ夜に付き合つて、ざれ言を書かせて頂きました。いや、なに、寝言と読み飛ばして下さい。

追記(15日夕刻):
 菅さんも仙谷さんも、今日本は乾坤一擲の大勝負を挑まれてゐるに等しい、いはば国の行く末の分岐点に立たされてゐることに気づいてゐないのでせうか。やがて将来、ああ、あの時民主党政権が踏ん張つてゐれば、かうはならなかつたのに、さう、子孫から言はれる時が来ることに。
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# by dokudankoji | 2010-11-14 02:24 | 雑感
2010年 11月 12日

コピーライトの侵害?

 著作権とか、上演権とか、私の立場ではそれこそしばしば遭遇する問題ではあるが、自分が「ゆるい」せいか、前掲記事の映像がコピーライトを侵害するとは気づかなかつた。ニュース映像そのものは、一日が経過して既にそれほどの価値を持つとも思へないが、それが法律ならそれは仕方がない。

 ただ、前掲記事自体、書いた通りの「囀り」程度で、いまだに同じ感想でゐる。つまり流出「犯人」について、いはゆる確信犯と思ふにはどこか引つかかること、そして、民主党は既に終つてゐること、それをtwitter風に書いたまでで、映像が削除された後に訪れた方も、その映像を見られなかつたからとて、がつかりする程のものではないので、念のため。
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# by dokudankoji | 2010-11-12 01:22 | 雑感
2010年 11月 11日

前々掲、流出ビデオの記事に関する、余興

 はてさて、メディアもネットの世界も大したもの。偶にはYouTubeの画像を張り付けませう。



 とりあへず、記録として残しておきます。上の映像は非公開コメントに「刺激」されてここにアップした次第。

 この「犯人」、確信犯なら大したものですが、私の目には、腹の据はり方が中途半端な気がするのです、その辺りは追ひ追ひ明るみに出るでせう。しかし、この人物を逮捕して、いかなる法に基づいて裁いても、くだんの中国人船長を釈放してしまつた菅内閣は国民の信頼を繋ぎとめることは難しいでせうし、APECなど開いてはゐられないでせう。船長釈放も恥かしかつたが、今度のビデオ流出とその犯人への仙谷や菅等の強面の陳腐なセリフも恥かしい。夕刊フジではありませんが、中国と密約取り交はしておかないと、大変ですよ。菅さん、辞任なさつたら? 最近総理の辞任はファッションの一部ですから。以上、twitter風に囀りつぱなしにしておきます。それにしても、どうして読売なのか、いささか気になります……
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# by dokudankoji | 2010-11-11 00:06 | 雑感
2010年 11月 10日

座興までに、北方領土への対応伝授!?

 菅総理、領土問題では対応に苦慮なさつていらつしやることと、心中お察し申し上げます。しかも、メドベージェフ大統領をAPECに招待したら、先方は喜んでお出でになるとか。はて、首脳会談でもすることになつたら、何とせう、と、さぞや困惑、どこやらの国の首相の時のやうに「懇談」か「雑談」で済ませられるだらうか、あれこれお悩みのことと存じます。

 しかし、大統領の国後訪問直後とあつては雑談にせよ、首相の沈黙や譲歩は国民も許さないことでせう。かつての盟友・鳩山サンが辺野古でアメリカを怒らせ(いや、あの時確か菅さん、あなたは副総理だつたはず、でも黙つて辺野古をやり過ごせば、総理の座はきつと自分のところに転がりこむ、確かにその通りになつたのも束の間)、アメリカとの軋みを中国に見透かされての尖閣問題。

 その時の対応は、まるでやくざの親分に凄まれたチンピラのごとく、言つてみれば、問題自体が無かつたことにしよう、とでもいふ体たらくではございませんか。頭の上を台風が通り過ぎるのを首を竦めて待つてゐる。そんなことをしておいでだから、ロシアの大統領にくみし易しとばかりに付け込まれて、国後訪問を許してしまふのです。こんな分かりやすい構図、世界の歴史にもさうさうあるものではありません。政治や外交に関しては音痴を自認する小生ですら、居眠りしてゐても分かります。

 でも、音痴なりに、私から妙案を伝授いたします。今からの巻き返し法。APECにおける首脳会談・懇談・雑談、何でもよろしい、メドベージェフさんにお会ひになつたら、まづサッと手を差し出して握手を求める、手を握つたら相手が口を開かぬうちに、「ようこそ日本へお出で下さいました、日本国民を代表して歓迎の意を表します。あ、それから、過日はお忙しい中、わざわざ国後島を御訪問下さりありがたう存じます。何と水臭い、前もつて仰つて下されば、日本国代表として、お出迎へに参じましたものを」くらゐ仰ればよろしい、相手は口をあんぐり、鳩が豆鉄砲でせう。

 そして、相手に二の句を継がせず、握つた手をさらに強く握りしめ、莞爾としてかう仰るとよろしい、「APECの帰路は是非是非、歯舞色丹にもお立ち寄り頂きたい、幾日でも御滞在頂きたい。生憎政府専用機は胡錦濤主席を尖閣諸島にお送りしなくてはなりませんので、自衛隊のヘリにてお送り申します。もちろんビザなし交流、これからも度々遊びにおいで下さい、僻地ゆゑ、なんのおもてなしもできませんが」……これを遊び心の余裕で仰つて、はじめて一国の総理と呼べるのではありますまいか!

 その他、いくらでも口から出まかせ、「国後の発展に多大の貢献をして頂き、貴国には感謝の言葉もありません」とか、「南の守りはアメリカに、北の守りはロシアに、西の守りは中国に、それが我が国の国是です」などと、与太話を喋りまくれば、通訳を入れての十分や二十分、すぐに過ぎてしまひませう。いかがでせう、以上、眠れぬ夜の座興くらゐにはなりましたでせうか。

 あ、一つ付け加へます。間違つても共同声明などお出しにならぬよう。そして、本気で話を付けようなどとは決してなさらぬよう、お願ひ申し上げます。あなた方が本気になるとロクなことは起こりません。中国とも首脳会談だけはなさらぬやう。八ツ場ダムの閣内不一致的方針変更もさうです。お願ひです、何もしないで、給料だけ持つて行つて下さつたほうが、まだましなのです。それなら税金泥棒に過ぎません。あなた方が何かすると、それは常に国賊、売国の徒になるのですから……!(八日深更記)
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# by dokudankoji | 2010-11-10 00:08 | 雑感
2010年 11月 07日

尖閣ビデオ流出雑感

 今回のビデオ流出、外部ハッカーの仕業でないとしたら、当然、検察か海保内に「確信犯」がゐるといふことになる。この際、したり顔でかかる犯罪は許せぬなどといふのは止めておく。我が国に対する、海外の信用失墜を恐れるのも止めておかう。それは、それこそしたり顔の「識者」に任せておかう。

 流出犯が「確信犯」であるなら、是非とも次の一手を是非とも打つてもらいたい。あの時、海保は船をぶつけられただけではなく、中国の「漁船」及び船長以下の船員を「確保」した。ならば、さらに「をいしい」映像もあるだらう。是非、第二第三の映像を「流出」させるがよい。

 国民の、少なくとも六割はそれを望むであらうし、民主党政権が如何に劣悪な政権か、改めて国民が思ひ知るよい機会にならう。(度し難いのは、この期に及んでいまだこの政権を支持する人間が三割以上ゐることだ。街を歩いてゐる人間100人のうち30人以上が未だにこの政権で良しとしてゐるわけだ。)

 今回のビデオを流出させた「確信犯」、法は犯したといへども、国民といふ味方がゐる、「確信犯」としてなすべきことを存分にした後、自ら名乗りを上げたらよい。「確信犯」であるなら、存分に残りのビデオも流出させてから、自ら腹を切るくらゐの覚悟はしてゐることと信じたい。それでこそ男でせう。あ、いや、今の時代、それでこそ女でせう(事実女性である可能性だつてあるわけだ)。

 ついでに、口を酸くして、しつこく書いておく。この一年余り、我が国がいか程の国益を失つたか、現政権がいかに国家を棄損したか、それを思ふと暗澹たる思ひがする。メディアに踊らされ、「政権交代」に浮かれて民主党に投票した人々は、罪万死に値する。謙虚に己の愚を悟り、今後二度と投票所には出向かぬことだ。あなた方に政治は向かぬ。今更、「民主党がここまで酷いとは思はなかつた」などと宣ふな。

 民主党の酷さ、いかがはしさなら、それこそ多くの識者が夙に指摘してゐた。民主党政権は左翼政権であるどころか、無能力政権だといふことなのだ。いや、辺野古問題に次いでの尖閣問題、北方領土問題、かうして見てきて、私も、民主党がここまで素人集団だとは、恥づかしながら、思ひ至らなかつた。

 一連の事件で中国とロシアといふ帝国主義の怖さを我々は痛感した、さうであるとよいのだが。北方領土への対応は、改めて、手短に書くつもりでゐる。
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# by dokudankoji | 2010-11-07 00:20 | 雑感
2010年 10月 14日

ああ、婚活文科省~~花岡信昭氏のMLに思ふ

 長年の政治部記者としての経験に培はれた花岡氏のメール・マガジンは、いつも興味深く読んでゐる。実は直接会つた時に話して下さる情報は、さらに「興味深々」なのだが、個人的会話にはここでは触れない。直近のメルマガから、氏の専門の政治問題とは少々趣が異なるが、以下、ご本人の許可を得ての転載。

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<<文科省が「婚活事業」とは、いったいなんだ>>
 NHKニュースを見ていたら、こんなのが出てきた。驚く以外にない。文部科学省が体育の日にスポーツ婚活という事業をやったのだという。詳細は下記のニュース記事を見てほしい(NHKサイトから)。

 結婚というのはきわめて私的なことではなかったのか。少子化対策だかなんだか知らないが、お役所が税金を使ってやることではない。応募して選ばれた男女がカメラの前でテニスに興じる。互いにうちとけるようにと、二人のラケットでボールを拾いあげるなどということまでやっている。彼らに恥の感覚はないのか。

 NHKはこれをほのぼのとしたいいニュースとして報じている。取材した記者に恥の感覚はなかったのか。筆者が現役時代なら、デスクにこんなのはニュースの価値がないと告げて放り出していただろう。250万円ぐらいだからいいではないかというのは通らない。税金は税金だ。こういうのこそ「事業仕分け」の対象である。

 繰り返すが天下の文部科学省がやることではない。やるべきことは、ほかにいくらもある。

【スポーツ婚活 テニスで交流 10月11日 15時55分

 体育の日の11日、結婚を考えている男女の出会いの場としてスポーツを活用してもらおうというイベントが、文部科学省の主催で東京で開かれ、20代と30代の男女がテニスをして交流しました。このイベントは、結婚を考えている男女がスポーツを通して知り合い、交際するきっかけにしてもらおうと、文部科学省が「スポーツ婚活」の事業の1つとして、およそ250万円をかけて初めて開いたものです。
 会場の東京・北区のスポーツ施設には、公募の中から抽せんで選ばれた20代と30代の男女8人が集まり、自己紹介をしたあと、早速、テニスのラリーを楽しみました。また、会話するきっかけにしてもらおうと、コートに散らばったボールをいっしょに片づけてもらい、参加者どうしが、ラケットでボールを1つずつはさんで片づけていました。参加した30代の女性は「こういうイベントだと仰々しくなくて、自然に話せるような気がします」と話していました。30代の男性は「久しぶりのテニスでしたが、天気もよく女性もいたので楽しめました」と話していました。
 文部科学省の布村幸彦スポーツ・青少年局長は「多くの人がスポーツを楽しむきっかけになり、さらに運命の出会いにつながるとハッピーです」と話していました。文部科学省は、今回の参加者の反応などを聞いたうえで、今後もこうしたイベントを開くかどうか検討するということです。】
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 いやはや、驚いた。こんな馬鹿げたことをしてゐるなら文科省など廃止するがよい。それこそ、民間に任せておけばよい。婚活といふ言葉も反吐が出るほど嫌ひだが、文科省主催だから善男善女が集ふとでもいふわけか。

 婚活などといふ言葉自体、相当いかがはしいが、お役所が税金を使つてする事ではない。こんなもん、「官制出会ひ系サイト」と呼ぶしかない。税金返せ。こんなところに集まる男女には「流動食系男女」といふ呼称を奉呈しておく。みなさん、お気づきですか、「草食系」など古い古い、周囲を見回して御覧なさい、「流動食系世代」が出現してゐます、男女を問はず。

 顎も心も未発達、噛み砕いてやるどころか、裏ごしして流し込んでやつても消化能力がない。これ、昨今の私の実感、あちこちでぶつかる光景。三島由紀夫ではないが、「それでもいいと思つてゐる人たちと、私は口をきく気にもなれなくなつてゐる」のです。
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# by dokudankoji | 2010-10-14 23:19 | 雑感
2010年 10月 03日

milesta様

 前掲記事へのトラックバック、有難う存じます。最近、自分でも人のブログ等のTBを見ないことが多く、折角のTBに気付かない方もいらつしやるかと思ひ、コメント欄等ではなく、こちらに移して簡単に記します。

 子供の頃、樺太の交換手たちの話は何度か親から聞かされ、子供心に悔しさを感じたものです。見事な反共教育ですね。以来、ソ連は嫌ひ。もちろん中国も北朝鮮も大嫌ひです。中国と仲の良い方々はもつと嫌ひ。しかし、いつもそこで考へこんでしまひます。さういふ日本に、誰がした? 答へ。 日教組。では、そんな日教組の跋扈を許したのは誰? 結局我々は天に唾せねばならないのでせう。
 
 民主党を政権に付けた国民に私は腹を立ててゐます。しかし。尖閣諸島に関して、拱手傍観、誤魔化しを重ね、国を守る気概を示せなかつたのは、たとへ、メディアが悪からうが、一年前まで政権の座にあつた自民党に他なりません。そのことを忘れてもいけない。

 自民に任せておいては駄目だと思つて民主に政権交代も、能天気な選択ですが、では、政界再編? それもまづ無理です。多分、私たちには恐らく自民といふ情けない選択肢しかないのです。その自民党とその周辺の政治家を、われわれ国民が目醒めさせる、そのくらゐの覚悟と気迫が必要なのです。

 その一助として、この『氷雪の門』はよき歴史書の役割を果たすでせう。占守島の戦ひも樋口季一郎中将も知らぬ時代です。近代史はもつとしつかり教へられて然るべきです。

 この映画、横浜のジャック&ベティでは今月末までアンコール上映、 渋谷のシアターN渋谷では8日まで続映とのこと。一人でも多くの方が観てくれるとよいのですが。

 また、良い記事を書いて、TBして下さい。お元気で。
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# by dokudankoji | 2010-10-03 23:21 | 雑感


    


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