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2013年 07月 23日

現代演劇協会創立五十周年記念公演と協会の解散のお報せ

 落ち着いて協会解散のお報せを書くつもりでゐた。残念ながら時間に追はれてゐる。協会の五十周年記念公演といへば聞こえがよいが、作品を決めた一昨年には既に解散への「ロードマップ」が頭の中にあつた。にもかかはらず、昨年など福田恆存生誕百年記念公演などと仰々しいことを、かなりの後ろめたさを感じつつしでかした。お許しあれ。いずれにせよ、協会は、九月の公演が最後の活動となり、十一月の末に解散される。お世話になつた方々、お力添え下さつた方々に、御礼申し上げる。

 五十周年記念が「解散記念公演」になるわけだが、作品はノエル・カワードのいはば遺作、彼が最後にロンドンの舞台に立つたもの。彼自身、この作品が自分の「白鳥の歌」だと日記に記してゐる。協会の解散に、そしてまた、私自身の取敢へずのけぢめの作品には打つて付けとかなり気に入つてゐる。ぜひ、ご覧いただきたい。日時は、協会のホームページを

 以下、知人友人に送付した公演の案内状を以下に張り付けておく。

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拝啓

 酷暑の候、ますます御健勝のこととお慶び申し上げます。日頃のご無沙汰お許し下さい。
さて、秋口に上演する舞台のご案内です。同封のチラシの通り九月四日から八日まで、現代演劇協会の創立五十周年を記念してささやかな舞台をお見せ致します。ぜひ皆様にお出かけ頂きたく、ご案内申し上げる次第です。
 三百人劇場を売却し、財団、劇団、制作・演劇学校と分社化してからは、当協会としてはほぼ一年に一作品のペースで上演を続けて参りました。チェーホフと福田恆存の戯曲に続いて、今年は二十世紀の英国が生んだ天才ノエル・カワードの一幕の秀作を上演致します。カワードがその晩年、自分の人気が衰へた折、俳優として自分自身もう一度ロンドンのウエスト・エンドの劇場に立ちたいと願つて書いた三部作中の最後の作品、恐らくは作者の心情を最も直截に描いてゐるシリアスな戯曲です。人生の終末を迎へた男が、自分の死に立ち向かふ姿、神や信仰に頼らずに生き抜かうとする姿は明らかにカワード自身の投影と思はれます。カワード自身、日記にこれは自分の「白鳥の歌」だと書いてゐますが、大人の芝居と呼ぶにふさはしい、お芝居好きの方には存分に堪能していただける科白劇です。
 ところで、協会の創立五十周年記念とご案内申し上げましたが、実はこの公演が当協会にとりまして最後の公演になります。本年暮れに現代演劇協会を閉ぢるのも、これはいはば私の役回りかと、さう思ひ定めて父親の仕事を受け継いだといふところが半ば以上の真実でもあります。長いやうで短い時間でした。協会の歴史の半分以上の責を負ふのが私であつたことの善し悪しは、近々に発行する協会の五十年誌を見れば自づと明らかと申せませう。いづれにしましても、長い歳月、様々な形で当協会を支へて下さつた皆様に、ご案内と共に、かうして協会解散のお知らせを致しますこと、忸怩たる思ひなきにしもあらずと申し上げるほかありません。
 私個人は、今後もいろいろな形で演劇の世界に携はり続けるつもりであることは申すまでもありませんが、今後かうした形で自ら企画上演をすることはないと存じます。今は、取り敢へず今回の舞台を私の「白鳥の歌」としておきませう。今後いつかういふ形で翻訳作品や演出のご案内をお送りできるか心もとないのも事実です。ぜひぜひ一人でも多くの皆様に「最後の」舞台をご覧いただければ幸ひに存じます。
                                                   敬具
     平成二十五年七月吉日

  皆々様
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by dokudankoji | 2013-07-23 23:46 | 雑感 | Trackback | Comments(4)
2013年 07月 01日

ノエル・カワード最後の戯曲

 9月4日~8日、シアターグリーンにてノエル・カワードの最後の戯曲を上演します。私の訳・演出。実はこれを訳したのがちょうど30年前。30代半ばでよくまあこんな大人の芝居を訳す気になつたと半ばあきれ半ば感心してゐる次第。今ならよくわかるのだが……当時どこまで分かつてゐたのか? ただ、当時の幻の配役まで記憶にあるから、かなり本気だつたのだらう。

 もちろん、今回かなり訳し直してゐるが……日時等はこちらを
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by dokudankoji | 2013-07-01 00:25 | 雑感 | Trackback | Comments(3)