2007年 05月 30日

かたく守りて滅びよ

 過日、NHK土曜の『日本の伝統芸能』を観てゐて、凄みのある言葉に出会つた。これが伝統といふものの凄みだと思つた。記憶だけで書いてゐるので、少々無責任だが、狂言の四世山本東次郎が「家訓」として話してゐたと思ふ。「乱れて盛んなるよりは かたく守りて滅びよ」といふのである。

 この言葉に感心して、それだけ書きとめ、前後を聞いてゐないが間違ひないと思ふ。格言と呼んでも良いやうなこの言葉は狂言のみならず、あらゆることに言へると思つた。

 個人の生き方、家族のありやう、あるいは(あへて書くが)昴のやうな劇団にしても、さらに日本といふ国家においても。

 少なくとも、かういふ言ひ方は出来る――乱れて滅びるよりは、「かたく守りて滅び」た方が遥かに美しい、遥かに姿が良い。

 ちなみに、この回の再放送は八月十八・二十一日、十一月十七・二十日、来年の二月十六・十九日。NHKの宣伝をするつもりもないが。
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by dokudankoji | 2007-05-30 01:36 | 雑感 | Trackback(1) | Comments(3)
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