2012年 11月 03日

「明暗」~稽古たけなは

 現代演劇協会公演「明暗」の稽古に入つたのが10月の半ば、稽古の三分の一以上を読み合はせに充てるといふ、いはば前代未聞の稽古の進め方で、「文化」の日に合はせたわけではないが、大雑把な立ち稽古(粗立ち)に今日入つた。

 読みこんだだけのことはある。セリフがほぼ入つてゐるので、稽古がすらすらと進む。役者も演出のこちらもストレスがない。お互ひに遠慮なく疑問点を提示し、修正して行く。いざとなつたら、あと一週間で初日を開けても、何とかなる気配。細かなところまで緻密な舞台を造りたい。

 昭和30年に書かれたこの作品、古いと思わはれるか、難しいと言はれるか、演出が、はたまた俳優がダメだと言はれるか。私自身興味津々。主題は……いや、これはここには書かない。来て下さる方に先に解答を見せるのは、ある意味卑怯と思ふ。尤も、主題を頭で理解していただくより、劇場では、サスペンス劇を存分に楽しんで頂きたい。テーマだ意図だと小難しいことは、後から付いて来ることだと考へてゐる。

 稽古初日には半時間ほどかけて出演者に、作品のl主題や構造の説明はした。が、それが舞台に絵に描いたように出てしまつたら、娯楽としての演劇の失敗。あくまで主題は背景に引き下がらせる。役者やスタッフが創造する背後にある主題は、いはば背骨。観客の皆さんには血肉をお目に掛けたい。

 ぜひ、お出かけ下さい。11月28日から12月2日まで、新宿南口の紀伊国屋サザンシアターにて。
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by dokudankoji | 2012-11-03 23:10 | 雑感 | Trackback | Comments(0)
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