2011年 04月 24日

つぶやいておく

 もしも原発の事故が起きてゐなかつたら、したがつて、もしも、節電を意識しないで済んでゐたら……西日本はいふまでもなく首都圏を含め、今回の震災をどういふ形で記憶したか、一月半が過ぎたこの時期に、あるいはゴールデンウィークが終つたころ、我々はどこまで被災者に思ひを馳せてゐるのだらうか。

 既に、かなりの日本人が一時の緊張を忘れて呆けた日常に戻りだしてはゐないか。さうだとしたら、恐らくその呆け振りは、あの災厄があつた後だからこそ、なほ始末に負へぬ呆け振りであり、もしかすると本当の亡国への一歩ではなからうか。それが一部の人々のみであることを願ふばかりだ。

 いづれにせよ、この「もしも」を我々は一度考へておくべきだらう。
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by dokudankoji | 2011-04-24 23:59 | 雑感 | Trackback | Comments(1)
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Commented by 元広告文案家 at 2011-04-25 09:20 x
亡国の一歩はとっくに始まっているのではないでしょうか。個人的には、ご父君が亡くなられたときに、これで日本の文化はあと50年は停滞すると悲しく思ったことを覚えています。今のような末期に近い一歩は限りなく下降への吸引力が強いものと思われます。福田さんや周りの皆様の一層のご活躍をお願いする次第です。私のような庶民は、味噌汁作りや、言葉遣いに一層気をつけて背を伸ばして歩くしかありません。今、流行っている気持ちの悪いフレーズ、いま、私に出来ることを云々・・・。嫌な世の中です。


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