2011年 03月 26日

雑感~思ひつくままに書く

 初めに大災害の犠牲者に哀悼の意を捧げ、被災された方々にお見舞ひ申し上げる。彼の地に親類縁者のゐる私としても心が痛む。さて―― 

 統一地方選の延期を、どうして震災の被災地域のみにするのか。なぜ全国的に、たとへば半年の延期をしないのか。政府の対応の何もかもが私には分からない。この非常時に民主党政権の非を鳴らすつもりは「毛頭」ない。
 だが、分からない、何故政府が「非常事態宣言」を出さないのか。「戒厳令」とは言はぬ。大震災の翌日には震災被害への対応と原発事故への対処と、我が国は一挙に二方面の「戦争」に突入した、その認識がないのか。ことに首都圏で知事選などをやつてゐる場合だらうか。私には理解できない。

 菅総理は国難といふ、その通り、戦後しか知らぬ私たちにとつて最大の国難だらう。だが、民主党を政権につかせた時から、この国の「国難」は始まつてゐる。いやいや、あの大戦といふ「国難」を経済の繁栄によつてのみ乗り切らうとした時から、実は我が国の長い長い「国難」が始まつてゐた。失はれた20年といふ言葉はごまかしだ、失はれた68年であらう。(あのバブル期を覚えている方々に聞きたい。あれこそ、あの我々の呆けぶりこそ「国難」そのものであつたのではあるまいか。今の若者の方が遥かにマシだ。)
 これを、さらに失はれた70年としないことだ。そのことを頭に入れてこのYouTubeを是非ご覧いただきたい。今、私たちに必要なのは復興への「意思」と「覚悟」と「自信」だと、私は思ふ。
 甚大な犠牲者を前に、「天罰」はいただけないにしても、今次の災厄が「自然」からの我が国への「警告」であり、「神」の与へたまうた「試練」だと私は考へてゐる。これだけの犠牲者を出しながら、この国がこのまま崩れ行くのでは、犠牲者にも申し訳が立つまい。さういふ意味でも、これを機会に我が国が覚醒せんことを心から願ふ。

以上、雑だが簡単に記しておく。

 ついでに、最近、ツイッターやフェースブックで時たま呟いてゐるのだが、ここでも一言二言呟く――あの日津波は沖縄から南西の島々にも到達、中国の「漁船」数隻に「分乗」した「漁民」数十名が津波に流され、船に積まれた資材や食糧ごと尖閣諸島の島々に漂着、救助が来ないままその島々で自給自足を始める……同じころ、ロシアは津波から自国民を守るため軍隊を北方四島に上陸させる……バカバカしいかもしれないが、私がかの国々の政治家ならさうするだらう――
 尤も、実はそんな必要はないのだと、彼らに教へてやらうか、何も非常時に火事場泥棒をしなくとも、竹島は平穏な時代に日本のものではなくなつてゐる。この国の国民の多くは、その事実に未だ目を塞いでゐるのだから。
 私の空想を馬鹿げてゐるといふのは自由だ。だが、自衛隊員をヒステリックに逐次投入する、菅総理には、先ず第一にかかる意味において我が国が「非常事態」にあるといふ認識がない。(隣国はそんなことをしないといふ「友愛」を信じてゐる方は、今被災地で、無人となつたコンビニのレジから金を盗む人間が実際にゐることをどう考へるのだらう。)
 国防に関して我々が微かにでも安堵してゐられるるのは、現在米軍と自衛隊が緊密な連携プレーをしてゐること、それだけが頼りなのだ。内閣に統合幕僚長を加へるべし。

 もうひとつ――御高齢にも拘らず被災地の人々に思ひを馳せ国民とともにあらんと、皇居にて「自主停電」をなさる両陛下に頭を垂れるのみ。東宮御所も同じとのこと、だから私は日本に生れてよかつたと思つてゐる。

 震災当日、私は上京する東海道線車中だつたが、その夜の事は気が向いたら改めて書く。それなりに面白い経験ではあつた。二日後の13日から、文春から刊行してゐる恆存戯曲集最終巻の再校に取り掛かり一昨日終了して編集者に送付。漸くしばしの余裕が出来て久々の更新となつた次第。期待して根気よくこのブログを訪れて下さつてゐた方々に深謝。
 出版されたばかりの麗澤の評論集別巻についても書きたいことはあるが、今その気にはなれない。いづれそのうち。最後に、その別巻に収録した福田恆存の詩(翻案といふべきか)を記しておく。今読むのに相応しいかもしれない。「ものみな滅びしのちに――大和にて詠へる」と題する。

なべての知識(ふみ)の失はれ
七堂伽藍くづれさり
ものみなつひに滅ぶとも
かゝる山河の残りなば
山河しなほも残りなば
いつの日か いつの日か
歌声むなちに起こりきて
己が想ひを宿すべき
棲家を建つる時ぞ
来たらむ 時ぞ来たらむ
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by dokudankoji | 2011-03-26 01:24 | 雑感 | Trackback | Comments(0)
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