福田 逸の備忘録―独断と偏見

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2010年 11月 14日

言はぬことではない

 だから言はんこつちやない。菅さん、あなた、私の忠告聞いてくれなかつたのですか……。一応は「座興までに」と照れては見せましたが、私の10日付けの記事、結構本気で書いたのですよ、菅さん。

 案の定、ロシアに先手を打たれちまつたではありませんか? メディアによれば、メドちゃんに「(北方領土を含む)クリール諸島はロシアの領土であり、将来も同様だ」と言はせてしまひ、その上、カンちゃん、「極東を含むロシアの任意の地域」を訪問するように招待されちやつたんでせう……(ため息)、先に言へと教へたではありませぬか、先手を打つて「ようこそ、訪問ありがたう」「歯舞色丹にもお出かけください」と言ひなさいつて……。

 向かうは大真面目に突張つて「招待」といふ手で来たわけでせう? つまり、私があなたに伝授した手を威圧的に使つて来ただけのことではありませんか! 私はざれ言を書いたのではないのです。大人だつたら、乾坤一擲の大勝負には、正攻法中の正攻法を使ふと案外効果があるものなのです。まさかの正面突破を、しかも、冗談混じりに言つてしまつた方が勝ち目があるものです。生真面目が我々団塊世代、全共闘世代のある種の人々の宿痾みたいなもの、その辺が苦手な市民運動出身のあなたの気持、同世代として分からなくもありませんが……。

 「極東を含むロシアの任意の地域」といふのが元のロシア語ではどういふニュアンスかわかりませんが、この通りの堅苦しい言ひまわしだつたら、小生伝授の冗談交りの御招待の方が、余裕があつて、それこそ中国辺りが、「お、カンさん、やるな、油断はできないぞ」と少しは慎重に無つたでせうに。今頃は、陰で中露が酒飲みながら舌を出して、ニッポンて分かりやすい国だよねー、簡単にドツボに嵌つてくれるんだぁ、気楽だねぇ、つて笑つてますよ、民主党政権、続いてくれると嬉しいなあつて。

 中国とも二十分余りの雑談で終つてしまつたとか。これも、簡単な話、かう言つてやればよかつたのに。「いやはや、ネットの時代は難しいですな。お国のやうな強権的な手法をもつてすればともかく、我が国のやうな国民の自由が保障されてゐる国家では、政治家には制約がありすぎて苦労します。民主党政府としては何としてもビデオを国民から隠すといふ、お国の手法を学んだつもりでしたが、かうして一旦流れてしまふと、はて、中国があれほど強硬な手段をお取りになつた上に、船長さんまでお返ししてしまつたので、すべて裏目、今では我が民主党への支持はさておき、困つたものです、中国嫌ひの日本人を増やしてしまつたやうです、どうしたもんでせうなぁ、何か良い知恵はございませんでせうか」と、これもにつこり笑つて仰ればよろしかつたものを。相手は怒るかもしれないですが、あなたへの支持率は再びV字回復、間違ひなし、なんしろ移ろひやすさが今の日本人の真骨頂ですから。

 そして、これまた生真面目に、かう相談すればよかつた。「主席、中国が何とかして下さらないと日本国民のナショナリズムに火がついて、どこにどう暴走するか分かりません。今後は是非協力して、日本国民をちょつと左傾させたままにしておくのが、中国共産党にも我が民主党政権維持にも幸ひといふものです、これこそ戦略的互恵関係ではありますまいか」……今夜もカンさんの眠れぬ夜に付き合つて、ざれ言を書かせて頂きました。いや、なに、寝言と読み飛ばして下さい。

追記(15日夕刻):
 菅さんも仙谷さんも、今日本は乾坤一擲の大勝負を挑まれてゐるに等しい、いはば国の行く末の分岐点に立たされてゐることに気づいてゐないのでせうか。やがて将来、ああ、あの時民主党政権が踏ん張つてゐれば、かうはならなかつたのに、さう、子孫から言はれる時が来ることに。
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by dokudankoji | 2010-11-14 02:24 | 雑感


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