2010年 06月 11日

やはり衆愚の国、ニッポン……

 鳩山が辞任して副総理の菅直人が総理に「昇格」。口蹄疫で顰蹙を買つた赤松が退き副大臣の山田正彦が農林水産相に成り上がり。千葉法相は留任。岡田外相も留任。北沢防衛相もそのまま。小沢は確かに表舞台からは姿を消した。

 なにも変つてゐないではないか。しかも国民は改めて民主を支持するいふ。といふことは、やはり「政治とカネ」のみで国民は民主支持へとV字回復なる舵を切つたといふ事になる。後は、普天間迷走の責任を鳩山に取らせたからよいといふことか。(いや、責任など取つてはゐない。沖縄の県民感情に火を点けただけ。寝た子を起こした。二十年近くの歳月の末の三方一両損、いや、得かな、のごとき日米合意をひつくり返して、沖縄に左翼の活動家を結集させた罪は大きい。)

 菅直人は副総理として、この八カ月普天間について鳩山を助けたか? あるいは、諌めたか? 知らぬ存ぜぬを決め込んで、普天間に関らぬことで保身に汲々としてゐたではないか。静かにしてゐれば総理の座は俺のもの、菅の脳裏を去来してゐたのは、そのことばかりだつたらうに。

 その普天間迷走(そして辺野古へのVならぬUターン)に岡田外相や北沢防衛相に責任はないのか? いや、鳩山内閣(そして民主党)に責任はないのか? 日米同盟を揺るがし、その間、八カ月余りに出来した韓国哨戒艇事件や、中国海軍の沖縄横断と海上自衛隊護衛艦への中国海軍艦艇の艦載ヘリコプターの異常接近に、何の手も打たぬ内閣やその構成員がそのままゐすわつてゐる内閣で国民は満足なのか。

 この普天間問題だけで、自民党の内閣なら瓦解してゐたことだらう。さうはならぬのは、何のことはない、メディアの劣化と民主党びいきゆゑといふほかあるまい。内閣瓦解といへば、口蹄疫問題、何一つ手を打てぬどころか、初動を完全に過つた鳩山内閣は総辞職すべきであつた。

 これでは、HIVに似た奇病が発生してゐるらしいにも関らず何の手も打たぬ中国と同類ではないか。この奇病、既に日本に侵入してゐるとか。性病らしくもあり、一方、唾液感染もしてゐるらしく、感染者と同じ食器など使へたものではないといふ。厚生省は長妻は当然報告は受けてゐるはずだが。

 横道にそれる癖はお許しいただきたい。話を戻す。口蹄疫については既に多くの識者が指摘してゐることだが、十年前の発生の時、自民党内閣の対応と簡単に比較してみよう。最初に発生が疑われた症状が出たのが、2000年3月12日。25日には他の10頭に同じ症状が現れ、時の農水省と県は口蹄疫と断定し、防疫対策本部を設置。最初の事例から口蹄疫と判断するまでに13日であつた。しかし、今回はその断定まで20日を要してゐる。

 櫻井よしこ氏も週刊新潮のコラムで「この一週間の差は大きい」と述べてゐるが、それは殺処分の頭数にも表れてゐるだらう。今日現在で何万頭に達したのか、私も知らない。確か数日前に十一万頭といふ数字を見た記憶がある(付記:十一日附け朝日新聞朝刊の報道によると、10日時点で殺処分対象はは19万1千頭となつてゐる)。しかし、2000年は同じ時期に発生したこの口蹄疫、初動の一週間の違ひと政府と県が一体となつたその後の対策の成果だらう、宮崎県が終息宣言を出したのは二カ月を経ぬ5月10日。そして、処分頭数は「たつたの」740頭。しかも牛のみだつた。今回はご存じの通り、二か月余りを経ても、いまだ終息を見ることはない。しかも感染力の大きい豚に拡散してしまつた。

 そして今日10日、都城市への飛び火が報じられた。何の責任も取らぬ赤松元農相を引込め、疫病発生当時の副大臣をそのまま農水相に格上げした内閣を国民は許すのか。宮崎県民は許しはすまい。自民党の江藤拓衆議院議員も怒りに腸が煮えくりかへつてゐるだろう。氏の父親、江藤隆美は十年前の口蹄疫発生時、いはば獅子奮迅の働きで犠牲を740頭に抑へた。拓氏の怒りは雑誌「WiLL」の7月号に譲る。この拓氏の怒りと悲しみ、涙なくしては読めない、まさに民主党と赤松元農水相への告発である。彼等はどう受け取めてゐるのか。

 ことほど左様に、普天間から口蹄疫に至るまでの失政を犯した人々を改めて閣僚に据ゑた新内閣を、国民は許し認め再び支持しようといふ。菅総理には普天間問題に沈黙した責任はないのか、口蹄疫をこれだけの大事に至らせた内閣のかつての副総理として責任はないのか。自衛艦が危険を感じるところまで中国の艦載ヘリが接近しても、抛つておけといふのか。

 日本人拉致に関つた北朝鮮のスパイ辛光洙(シン グァンス)の釈放(韓国で逮捕されてゐた)の要望書に署名した二人、いはば日本人拉致被害者にとつては加害者とも言へるやうな菅直人と千葉景子が総理と法務大臣となつてゐる内閣を、国民は支持するのか。それなら、国民の拉致被害者への一時の同情は贋物だつたといふわけだ。菅直人が謝罪や反省で済ませてよい問題ではない。

 この国にとつて致命的ともいふべき社会主義政権が誕生して、この国の国民はそれを善なるかなと寿いでゐる。民主党への支持率回復、菅内閣への支持60%前後といふ事態に、これこそ衆愚政治の典型なのかと溜息が出る。マスコミの不見識と国民の安易な投票行動がこの国を滅ぼす。

 かつて私はこの国がやがて中国の属国になり果てるだらうと書いた。今はさうは思はない。日本はやがて、間違ひなく中国の自治州となる。そして、平和だ平等だ自由だと寝惚けたことをのたまはつてゐるうちに、この国民の頭上には今中国にある真の意味での貧困と不自由と不穏が覆ひ被さる。
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by dokudankoji | 2010-06-11 01:26 | 雑感 | Trackback | Comments(1)
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Commented by 三日月 at 2010-06-18 13:53 x
以前から愛読させていただいてをります。

他の所にも書き込みましたが、首相が鳩山氏から菅氏に替つた途端、「性懲りもなく」内閣支持率が急上昇したとのニュースを見て、日本人ほど騙されやすい国民は無いと思ひました。この国民性だから「振り込め詐欺」が儲かるのでせう。


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