2009年 09月 25日

再演の怖さ

 八月納涼歌舞伎の「お国と五平」といひ、ブルガリアでの「白鳥の歌」といひ、再演の怖さを改めて痛感してゐる。失敗したといふのではないが、初演時に手応えがあり、評判がよければよいほど、私といふ演出家は油断してしまふらしい。そんな経験は以前にもある。今回はその轍を踏むまいと思ひ定めてゐても、決して手抜きをするわけではないのに、何かが変はつてくる。何か尾ひれが付いたり、熱が失せたりしてしまふ。

 あるいは、これも舞台の成長なのかもしれないとも思ふのだが、どこか釈然としない。そんな気分を抱へての十月の「白鳥の歌」がどういふ結果になるか、半分ゐなほつて高みの見物を決め込んでゐる。後は、もう役者がやつてくれよとでもいふ気分。もちろん違ふと思ふところは最後まで意見も言ふし、自分の考へに固執もする。(さういふ意味では私はしつこいらしい。)

 しかし、出演するのは私より一回りも二回りも歳上の役者たちだ、六十の洟垂れ小僧の言ふことなど、ここまで来たら釈迦に説法だらう。あと数回の稽古を残すばかりだが、気持ちよく演じてもらへれば、それでよからうと、そろそろ手綱を放さうかと思つてゐる。

 ご興味ある方はこちらを御覧になつて申しこんで頂きたい。小さな小屋なので、日によつては席が取りにくくなるらしい。何のことは無い、宣伝である。
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by dokudankoji | 2009-09-25 17:27 | 雑感 | Trackback | Comments(0)
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